商店街の必需品

この町に住んで約3年。月日の経つのは早いものだなぁと感慨にふけりながら、私はある作業を黙々と続けている。それは、商店街でもらえるスタンプを台紙に貼り付けること。

100円お買い上げごとにスタンプ1枚。スタンプ350枚で台紙1冊分。台紙1冊で500円分の買い物ができるのだ。スタンプといってもただの紙切れなので、台紙に張る際にはいちいち糊付けしなくてはならない。

商店街にあるお店すべてがスタンプ加入しているわけではないし、加入していないお店のほうが安いときもあるので、私はスタンプにはこだわらずに買い物をしていた。とはいえ、貯めればお金になるので捨てずに取っていたのだ。

ふと気付いたら3年間で台紙4冊分貯まっていた。2000円分のお買い物ができる。こうなってくると俄然やる気。嬉々として台紙にスタンプをペタペタ貼り付けるのだ。

そして初めてスタンプでお買い物。それは、ちょっとお高いシャンプーとリンス。それぞれ980円(えっ?高くない?)なので、まるまるタダで手に入るのだ。うふふ。

お店単独のポイントカードよりも、商店街全体でのこういうスタンプの方が嬉しい。ちょっと調べたら、ICカード版もあるらしい。

私が生まれ育った町にもこういうスタンプ(シールと呼んでいる)があって、それは商店街とかいうレベルではなく、町全体で有効なものだった。なにせ田舎なものだから、いわゆる商店街らしいものが存在しないのだ。私が子供の頃はシール(といってもただの紙切れ)を集めて台紙に貼る、なんてやっていたけど、今では磁器カード化されていて、どれくらい貯まっているかも一目瞭然。進化したもんだ。

と、ここまで書いて、我が生まれ育った町のホームページを見にいったら、そのことが何も書いてないよ。こらこら!これって結構すごいシステムだと思うのよ。だって、スーパーでも使えるお店があるじゃないの。普通スーパーはこういうの加入しないんだよ。もうちょっとアピールしてもいいと思うのに…。

町自体にもっとインターネットが普及しないと意味がないのかもねぇ。町民にとっては当たり前すぎる情報だから、これが町のアピールポイントになるなんて思いもよらないんだろうなぁ。

現に私が今住んでいる町ではもんのすご~~くアピールしているぞ。この違いはなんだ。「住人を増やしたい」のか、「観光客を増やしたい」のかによる違いかなぁ。観光客には商店街のスタンプなんて必要ないからね。

こうなってくると、「町おこし」とは一体なんだ。なんていう話になりそうなので、今日はココでおしまい。